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『痔』で多いのが、“出血”ですね。
肛門付近からの出血という症状を持つ病気には、「大腸ガン」「肛門管ガン」「潰瘍性大腸炎」「直腸脱」「尖圭(せんけい)コンジローム」「幼児痔ろう」などがあります。
ですから、『痔』と間違えないよう、注意しなければいけません。

「大腸ガン」の出血も排便時にあり、大腸ガンによって、腸の内側が狭くなってしまっている場合、便秘にもなります。
ですから、出血した時に、どこから出血しているのか、という出血部位の特定が、難しくなるのです。
もっとも大腸ガンという病気を見落としがちなケースは、実際、出血があった場合に、もともと患っている『痔』による出血だと軽く考えて放置してしまうことです。放置してしまうことにより、大腸ガンをさらに悪化させてしまいます。

「肛門管ガン」の症状としては、しこりとして触れる(肛門腫瘤)や出血、痛みです。肛門管ガンは、“痔ろう”を放置することにより発症するとも考えられています。また、内痔核や肛門ポリープと間違えられることもある肛門管ガンを、もともと“痔ろう”がある人が、自覚することは、難しいと言えるでしょう。

「潰瘍性大腸炎」は、ストレスなどにより大腸に潰瘍ができるもので、長期に渡って、下痢や出血、血便が続きます。
命を落すような病気ではありませんが、完治しにくい病気です。潰瘍性大腸炎は、特に“痔ろう”を併発しやすいようです。
“痔ろう”になった方は、腸の検査も受けておくと安心です。

「直腸脱」は、直腸粘膜が肛門の外へ出てしまった状態です。
肛門を締めている括約筋が弱くなり、排便時など、腹圧がかかる時に起きやすい症状です。
痛みは少なく、高齢の方に多くみられます。
常態化すると、腸液や便などの漏れなどで、下着が汚れたりすることもあり、ただれてきます。

「尖圭(せんけい)コンジローム」はヒト乳糖腫ウイルス(パピローマウィルス)の感染が原因で、肛門内や肛門周囲の皮膚に約2~3ミリのイボができる病気で、かゆみを伴います。放置して、大きくなると癌化する可能性もあります。
尖圭(せんけい)コンジロームは、「性病」であり、性交渉で感染します。

「幼児痔ろう」は、生後1~3ヶ月くらいの男の赤ちゃんにまれに起きる症状で、ろう管ができ肛門の周りに膿が出ます。
何度か切開して膿を出すことが必要です。ですが、1歳未満で自然に治る場合がほとんどです。

これらの他にも、『痔』と間違えやすい症状を持つ病気には、「レクシトール」「クローン病」「肛門ポリープ」「膿皮症」「皮膚びらん」などがあります。ですから、なんらかの症状がでた時に安易に『痔』と決め付けないで、早めに病院に行くようにしましょう。

『痔』に関して、肛門科の先生が書かれた本や体験談など、かなり多く出版されています。

参考までに、いくつか紹介しましょう。

『痔、よくわかる最新医学』平田雅彦著。

平田肛門科医院の3代目院長 平田雅彦先生は肛門科医で、なるべく手術せずに“可能なかぎり、切らずに治す”という考え方を元に、本を書かれています。「痔についての解説書」ともいえるこの本は、生活指導と保存療法。痔核・裂肛・痔瘻のセルフケアと治療の実際。また、女性特有の原因による痔の最新情報と予防の知識など、最新の治療方や、予防法などを丁寧に解説しています。日本で最もよく読まれているです。


『痔は自分でここまで治せる』山田紀彦著。

山田クリニックの院長である、山田紀彦先生は肛門科医の立場から、痔を持っている人に対して、なるべく自宅で治すことのできる方法を書いています。赤ちゃんから老人まで、多くの人が悩まされている痔や肛門疾患に対して、家庭でできる痔の治療、諸症状の緩和とコントロール、手当て方法等、Q&A形式も取り入れてわかりやすく解説しています。
すぐに病院へいけない人や恥ずかしくて病院に行けない人は必見と言えます。


『出すときこまる出なくてこまる―女性専門医から痔と便秘に悩むあなたへ』山口時子著。

マリーゴールドクリニックの院長、山口時子先生は、女性にはうれしい女性の専門医です。痔の予防や、最新式の治療方法について書かれています。また、実際の悩みにも著書内で答えています。
他にも、田辺三菱製薬が無料で配布している痔の本“おしりの気持ち”“おしりSOS”“おしり元気!?”を執筆されるなど、大変有名な女医さんです


『おしりスッキリ痔の話』草間香著。

草間かほるクリニックの院長、草間香先生は、痔をよく理解し、適切な対処ができるように、治療だけでなく基礎知識から食事のポイントやライフスタイルの注意点など、女医ならではの視点で具体的にわかりやすく解説しています。また、一歩間違えば痔の悪化につながる温水洗浄トイレの正しい使い方など、日常生活での意外な痔の原因についても書かれていて、役立つ情報満載です。


『痔っとガマンするな!医者を選べ』辻仲 康伸著。

東葛辻仲病院の現役の医者である、辻仲 康伸先生による丁寧な解説書です。
痔とお尻の百科事典。痔と一生うまくつきあっていくために、お尻の仕組みや機能をはじめ、すべてをよく知ろう! ということで、民間療法、便秘の種類、良く効く食べ物から、病院での実際の治療まで詳しく書かれています。


気になる本はありましたか?他にもたくさんありますので、自分の知りたい情報や体験談を探してみてください。

日本人の3人に1人は『痔』に、かかったことがあると言われていて、国民病とも言われる『痔』ですが、あまり『痔』を体験した本人から話を聞くことはありません。

痔の手術をしたことがあったとしても、わざわざ自分から話をするのも、気が引けてしまうもの。
ですが、3人に1人は、痔のことで悩んでいるのです。痔という病気に対する恥ずかしさもあって、人に聞くことができずに、一人で悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

同じ病気の人と情報交換ができれば、どんなに心強いでしょう。
そこで、インターネットなどで『痔の体験談』を探してみましょう。かなり多くの体験談に出会えます。インターネットという、匿名性を利用することで、体験したことを、気楽に書けるのでしょう。

自分の体験を役立てて欲しいと、積極的にかなり細かく体験をつづってくれる人もいます。
体験談を読むことは、とても励みになります。お医者さんでは教えてくれないような、経験者ならではの話も書かれています。

ある女性の体験談では、出産後に痔になったときの状況や出産後の痛みで、便が出そうになっても怖くてなかなかできなかったこと、そのうちに便秘になってしまい、硬い便を出す苦労をしているうちに、裂肛になってしまった、ことなどが書かれています。

また、PPH 法で手術をした方の体験談には、自身の手術の時の様子を撮影した写真が載っていたりします。

入院までの様子、手術の様子、術後の様子など、イラスト入りで細かく書かれていたり、治療費についても書いてあるものもあって、かなり参考になります。

さらに、痔の人には「ウォシュレットなどのお尻洗浄器が良いといわれていますが、家にない場合は携帯用のウォシュレットが役に立つ」など、実際に痔を経験した人でないとわからないような、情報も得られます。

特に女性の体験談は、深刻な書き方でないものが多いようで、“痔の手術なんか怖くない!”と、思わせてくれます。

病院に行こうかどうしようか悩んでいる人・どんな手術なのか不安な人・そして同じような体験をした人が、体験談を読むことで、自分が異常ではなかったという安心感を得たり、病院に行く勇気を得ることができるでしょう。

『痔』は、手術をすれば、もう、再発の心配はないのでしょうか。
決心して手術を受けたのですから、再発しないで欲しいものです。

ですが、手術した痔が再発するかどうかは、どのような治療をしたのかということと、その治療後の患者の生活習慣によっても、違ってきます。
どんなに腕のいい医師が、再発率のきわめて少ない治療をしても、その後の生活習慣が悪ければ、再発する可能性は高くなります。反対に、再発の可能性はあるものの、食生活や生活習慣に気を付けることで、痔の再発を防ぐことはできるのということです。

例えば、痔核の手術を受けたとしても、手術をした病院や手術の方法、そして、その後の管理によって、再発の可能性は大きく変わります。

それぞれの『痔の手術法』と“再発率”の主なものをあげてみます。

“痔核(いぼ痔)”の『根治手術』を受けた場合は、おおよそ10年から20年は再発しないとされています。

“裂肛(切れ痔)”の手術を、『裂肛切除 + LSIS 法』で受けた場合、再発率は 2% ほど。
同じく“裂肛(切れ痔)”で、強い肛門狭窄に対し、『SSG 法(皮膚弁移動術)』での手術を行った場合、再発しないとされていますが、その後の排便管理が悪ければ、縫ったところが開いてしまうということが、まれにあります。

“痔ろう”の場合は、2度の痔ろうに対して、『切開開放術』で、1~2%。『シートン法』で、2~3%。『括約筋温存術』では、10~15%、の再発率です。また、3度・4度の“痔ろう”に対して『シートン法』で行った場合の再発率は4%となっています。

他にも、外来時にできる“痔核”の処置に、注射法や、輪ゴム療法(マックギブニー法)があります。
最新式の『ジオン注射』での再発率は、16%となっています。

『輪ゴム療法(マックギブニー法)』は、簡単に言うと、内痔を特殊な輪ゴムで縛り、壊死させる方法です。
再発率は、痔核根治手術より高いのは確かなので、痔核根治手術の補助的手段と考えます。

外来で簡単に処置できるということは、メリットでもありますが、通常の手術よりも再発率が高くなってしまうのは、避けられません。ですが、どうしても入院・手術の時間はとれないのだけど、何とかしたいと言う人には、有効でしょう。

このように処置法はいろいろありますが、どの方法を選んでも、大腸肛門科の専門病院と、それ以外の病院とでは、結果に大きな差が出ます。また、その後の生活習慣や食生活・排便管理が、自分できちんとできなければ、痔は再発しやすくなる、ということを、忘れてはいけません。

妊娠・出産を経験した人の中で、痔の経験を持っている人は、7割近くにもなるそうです。
女性は、男性に比べて、便秘になりやすというのも、痔には大きく関わってきます。

もともとは、便秘ではなかったとしても、妊娠中は大きくなった子宮によって、大腸や直腸・肛門周辺がかなり圧迫されます。
そのため、血流が悪くなり、直腸のぜん動運動が弱くなることで、便秘になってしまいます。
便秘の時の硬い便は直腸や肛門に非常にダメージを与えるので、無理に出そうとすることは、肛門の炎症につながります。
また、大きくなった子宮は、お尻から肛門付近の血管も圧迫するので、うっ血しやすくなります。
うっ血しやすい時に、硬い便を、無理やり出そうとして、ひどくいきむことが、いぼ痔や切れ痔になってしまったり、痔を悪化させてしまったりするのです。

また、出産時のいきみというのは、相当なもので、肛門周辺を非常に圧迫します。
このいきみによって、妊娠中にできたいぼ痔は、外に飛び出してしまうほどです。

妊娠中は、お腹の赤ちゃんへの影響も考え、腹圧をかけないように指導されることがあります。
ですから、いきむことができないので、痔の最大の原因である便秘になりやすくなってしまうのです。
妊娠中は今まで以上に、食生活と適度な運動に注意して、便秘にならないようにしましょう。

また、出産後に便秘になることも多く、入院中ならば、排便回数のチェックもありますので、それにより必要ならば便秘薬が処方されます。退院後は、自分でチェックするようにして、便秘から痔を発症しないように注意しましょう。

妊娠中に便秘や痔になってしまい、薬を使いたい場合は、要注意です。
特に妊娠初期の場合は必ず医師に薬を処方してもらいましょう。妊娠中は、どの時期でも、病院で相談して処方してもらうのが一番望ましいのですが、どうしてもという時は、特に、ステロイド剤には要注意です。
痔の薬にはステロイド剤が配合されているものが多いので、妊娠安定期に入り市販の薬を塗る場合も、必ず薬剤師さんに相談して、ステロイド剤が配合されていないものを選びましょう。

痔の手術は、妊娠中でも可能ではありますが、痔の手術による妊婦の「体力的負担」と「精神的疲労」、それによる胎児への影響を考えた場合、緊急でない限り、手術は出産後のほうが良いでしょう。

『痔』を“確実に治してくれる良い病院”といわれても、どうすればいいのか、わからない方も多いでしょう。
病院についての情報は、『痔』の体験者に聞くのが一番なのですが、近所の方の口コミや評判を聞くことができれば、間違いはありません。『痔』の体験者が家族や親類、また知り合いなど近くにいる場合は相談してみると良いでしょう。

統計では『痔』の経験者は、3人に1人ということですから、身近なところにきっと体験者がいるはずです。

肛門科へは行ったことがない人も多いと思いますが、やはり肛門の専門医に診てもらいたいものです。
なるべく早く『痔』を治すには、肛門の専門医、あるいは、肛門科のある病院で、しっかりと診察してもらう方が良いのです。
また、女医さんのいる病院も増えてきています。
女性の場合は恥ずかしさで、受診しないで『痔』を悪化させてしまう事が多いので、女医さんならば、恥ずかしがらずに、受診できると思いますので探してみましょう。

どうしても、身近なところで情報を得ることができなくて、自力では見つからない場合には、普段かかりつけの病院へ相談してみるというのも、一つの方法です。
病院同士の繋がりや知り合いの医師、または評判の医師を紹介してくれるでしょう。
誰かに相談することが、どうしてもできない場合は、インターネットでの口コミ情報なども活用して調べてみましょう。
そして自分の家の近くの病院を見つけるようにしましょう。どんなに有名で良い病院でも距離がありすぎては、通いきれません。
インターネットでの病院のホームページには、院内の様子が掲載されていることが多いので、明るく清潔感にあふれた病院だと安心感がありますね。

また、最新式の医療機器を備えている病院であるかどうか、ある程度の経験を積んだ医師のいる病院かどうか、という観点から探してみても良いでしょう。

その時も、できれば専門の病院を選ぶようにしましょう。
専門の病院ならば『痔』の患者さんも多いので、体験談を聞いたり、色々な相談もできますし、それなりの経験のある医師がいる病院ということになるのです。

『痔』の治療のために、肛門科を訪れる女性も増えてきていますが、まだまだ、行きづらさを感じている方も多いでしょう。
ですが、最近では、肛門科の女医さんもかなり増えてきていますので、気軽に足を運んで欲しいものです。
ですから『痔』の治療において全国で“名医”と呼ばれる肛門科の先生方と、その病院をご紹介しましょう。

まずは、女医さんの病院から紹介します。

《 山口 トキコ先生 》
社会保険中央総合病院、大腸肛門病センターに6年3ヶ月勤務し、2000年に『マリーゴールドクリニック』を開業しました。
先生の穏やかさと的確な診療と腕には、かなりの定評があり、特に女性の方が多く受診されます。
若い女性の方も抵抗なく、勇気をもって受診することができると喜ばれています。
田辺三菱製薬が無料で配布している痔の本“おしりの気持ち”“おしりSOS”“おしり元気!?”を執筆されるなど、大変有名な女医さんです。
『マリーゴールドクリニック』  ( 東京都港区赤坂3-2-2 アマンド赤坂ビル 4F )

《 草間 香先生 》
東邦大学医学部付属大森病院研修、外科専門医取得。社会保険中央総合病院大腸肛門病センター研修、日本大腸肛門病学会専門医取得した後、群馬県飯塚医院院長、東肛門科胃腸科クリニック副院長を経て、2007年6月に『草間かほるクリニック』を開院しました。
“おしりスッキリ痔の話”という、 痔を治す安心ハンドブックを執筆されています。
テレビや雑誌などでも紹介されている、ベテランの女医さんです。
「路地を入ったマンション内にあるので、お友達のところに行くようなクリニック」です。 
『草間かほるクリニック』  ( 東京都港区麻布十番3-5-1 バルゴ麻布ビル 5F )

《 佐原 力三郎先生・奥田 哲也先生 》
痔ろう(あな痔)は、症状に応じて開放手術・括約筋温存術・シートン法・肛門保護手術など、患者の希望を最優先に対応します。
痔の手術で肛門機能を損失させないことで有名です。
複雑な痔ろうの手術を多く行っているので、他の施設では対処できないような手術患者も受け入れてくれます。
また、水曜日と金曜日の午前は、《 古川 聡美(ふるかわ さとみ)》先生が、診察しています。
『社会保険中央総合病院 大腸肛門病センター』  ( 東京都新宿区百人町3-22-1 )


《 川堀 勝史先生 》
痔ろうの手術数では、広島県でトップを誇る先生です。
同時に的確な腕前の手術症例数も、肛門科の開業医としては全国トップクラスの経験を持っています。
電子内視鏡検査や大腸がんの早期発見例も高い先生です。
基本的に治療については、患者さんの希望を聞く“保存的治療”をされてます。
大変有名な先生で、病院には、痔の患者さんが県下から訪れています。
『川堀病院』  ( 広島市南区松川町3-8 )


《 東 光邦先生》
日本大腸肛門病学会指導医でもある先生は、1987年より社会保険中央総合病院大腸肛門病センターにて、大腸肛門疾患の研究・診療に従事され、1995年より現在の職となりました。
“必要のない手術はしない”、という保存的治療に力を入れてくださる先生です。
また、最新のレーザー手術装置を用いての、日帰り手術(ディサージェリー)を中心とされていて、その腕にはかなり定評があります。
この病院には入院設備が無いため、重症の患者さんは連携する病院、NTT東日本関東病院などにて手術・入院となりますが、その時は東院長が出向いて、直接執刀してくれます。
『医療法人恵比寿光知会・肛門科胃腸科クリニック』  ( 東京都渋谷区恵比寿1-9-7 )


まだまだ、名医と呼ばれる先生方はいらっしゃいます。女医さんが診察してくれる病院もありますので、特に女性の方は、恥ずかしがらずに、早めに受診するようにしましょう。

『痔』の内服薬は、基本的に便通をよくするためのものが多く、『痔』の痛みが出た時に飲めばすぐにおさまる、というようなものではありません。
内服薬は、主に『痔』の原因や悪化をまねく便秘を防ぐ働きや、便を柔らかくして排便しやすくする働きがあります。
また、肛門周囲のうっ血を改善します。他には、『痔』による炎症を抑えたり、細菌の力を抑える抗生物質などもありますが、一般的に内服薬に即効性のあるものはないと、覚えておくと良いでしょう。

『痔』の、一番の原因は「便秘」です。便秘は、生活習慣や食生活に気をつけることで、改善できることですし、内服薬は漢方薬が使われているものが多いので、習慣的に服薬することが可能です。
“基本的に便通をよくするため”という、内服薬の性質を利用して、『痔』になりにくい体を作るように心がけましょう。

『痔』の薬として、市販されている内服薬を、いくつか紹介しましょう。

まず、「プリザ漢方内服薬 (大正製薬)」
これには、ショウマ・カンゾウ・オウゴン・トウキ・ダイオウなどの漢方が含まれています。
「プリザ漢方内服薬 (大正製薬)」は、大便を柔らかくする効果があり、便秘を改善します。

「内服ボラギノールEP (武田薬品工業)」
これには、ボタンピエキスなど3種の生薬エキスにビタミンEが配合されています。
直腸肛門部の血液循環を改善し、炎症をおさえ、痔核(いぼ痔)、裂肛(切れ痔)を改善します。
また、痔核(いぼ痔)、裂肛(切れ痔)による痛みや出血・腫れ・かゆみなどを改善します。
「内服ボラギノールEP (武田薬品工業)」は、顆粒状で、飲みやすく溶けやすい薬です。

「サブスM内服薬(全薬工業)」
これには、漢方薬の乙字湯(オツジトウ)・西洋生薬のハマメリスとメリロートエキス・ビタミンEが配合されています。
『痔』に対して効果的といわれる乙字湯(オツジトウ)と血行を改善するビタミンにより、肛門部の血行改善が期待できます。
痔核(いぼ痔)、裂肛(切れ痔)などによる、消炎作用もあり、腫れを抑えます。『痔』のための内服薬です。

「レンシン(オノジュウ)」
『痔の漢方内服薬』として、昔からある“レンシン”は、サプリメントなどにも配合されています。
便秘解消に効果のある“センナ”も配合されていて、便秘を防ぎ『痔』による出血を改善します。
この「レンシン(オノジュウ)」は、かなり人気のお薬です。

これらの内服薬は辛抱強く続けることが大切で、それにより便通を整えることができます。
便通が整えば、『痔』にもなりにくくなります。

『痔』を薬で治療する場合、“塗り薬”“注入軟膏”“座薬”“内服薬”など『痔』の種類や症状によって、使い分けることが大切です。

では、“塗り薬”“注入軟膏”“座薬”“内服薬”など、効果や特徴には、それぞれどんな違いがあるのでしょうか。

まず“塗り薬”です。
これは、肌に使うのと同じようなクリームタイプが多いようです。
患部に塗るだけなので、一日に決められた回数を塗ることも、苦ではないでしょう。
使い心地も、さわやかだったり、なめらかだったりと、自分の好みのものを選びやすく、そして、その使用感はすぐに実感できます。効果が自分で確認しやすいのが特徴といえるでしょう。
“塗り薬”は携帯に便利で使いやすいので、『痔』の改善が期待できます。

次に、“注入軟膏”です。
これは肛門内にチューブを入れて、指で塗るには届かない患部に軟膏を注入するタイプです。
慣れるまでは、使い勝手に抵抗がある方もいると思いますが、使用時の痛みもたいしたものではありません。
肛門の中に薬が入ると、違和感がありますが、慣れてくれば抵抗なく使えるようになります。
薬剤としては塗り薬と大差はありませんが、『痔』が、肛門付近にある時に使います。
また、市販されている薬の中に“塗り薬”“注入軟膏”の両方に使えるものもありますね。

そして、“座薬”。もっとも即効性があるのが、“座薬”です。
『痔』の薬といえば、“座薬”と言われるくらい、ポピュラーなタイプです。
肛門に挿入して、患部に直接使うので、とても即効性が高いものです。
“座薬”は、急に『痔』が痛み出したときや、耐えがたい痛みになったときに使うのが良いでしょう。
やはり、肛門内に入れるというものなので、慣れるまでは、かなり抵抗があると思いますが、一度使ってみて、その効果の大きさと即効性を体感したら、きっと手放せなくなるでしょう。買いおきなどがあると緊急時にも安心ですね。

最後に“内服薬”です。
これは主に便秘が原因で『痔』になった場合、便を柔らかくして、排便しやすくするものや、『痔』による肛門周囲のうっ血を改善するという効果のもの、炎症を抑えたり、抗生物質なども含まれます。
“内服薬”はビタミンEが含まれるものや漢方薬が配合されているものが多くあります。
根本的に治すという意味では、“内服薬”は非常に有効なのですが、即効性のあるものではありません。


また、市販されている『痔』の薬は、どんな症状にも短期間で効果が出るように作られています。
思っている以上に効き目が強いようですので、なるべく病院で症状に合った薬をもらうことを、お勧めします。

『痔』は生活習慣病とも言われています。
生活習慣病であるならば、薬に頼ってばかりではなく、生活習慣を見直してみる必要があります。

虫歯になるには、明らかな原因と自分でできる対策があります。
例えば、「食後や甘い物を食べた後に歯磨きをしなかった。」ことが原因で、「正しい歯磨きと、定期的な検診を受けるようにした。」ことが、再度、虫歯にならないための対策です。

それならば、『痔』にも明らかな原因と、再発を繰り返さないために、自分で努力できることがあるのではないでしょうか。

『痔』にならないために、自分でできることの、ひとつに、食生活の見直しがあります。
生活習慣病といわれるものは、一番に気を付けなければいけないのが、食生活です。

『痔』の主な原因は、“便秘”と“肛門周辺のうっ血(血流の悪さ)”とされています。
硬い便を出そうとして、かなりの力がかかる事で、肛門付近が傷ついて、『痔』になるのです。
それを食生活で改善するためには、まず、便を柔らかくするために、食物繊維の多い食べ物を食べることが大切となります。
食物繊維は、消化吸収されません。
特に、不溶性食物繊維は、水分と一緒にとることで、便の量を増やしてくれ、そのまま便として排出されるので、便の量が増えれば、自然と便意も出てきますね。
また、善玉菌が増えて、腸内環境が整ってくれば、便秘も解消されてくるでしょう。
その、善玉菌を増やすためにも食物繊維を摂る必要があります。

では、どのような食べ物に、多く食物繊維が、あるのでしょうか。
よく言われるのが、「緑黄色野菜」ですね。また、きのこ類や豆類・果物にも多く含まれています。
具体的には、かぼちゃ・ごぼう・ほうれん草・ブロッコリー・えのきだけ・乾しいたけ・ぶなしめじ・舞茸・ポップコーン・コーンフレーク・玄米・あずき・ごま・大豆・おから・きなこ・いんげん・アーモンド・ピスタチオ・グリーンピース・納豆・おくら・枝豆・干し柿・プルーン・バナナ・アボカド・干しブドウ・オリーブ・キウイ・リンゴなどで、他にも、小麦胚芽・ライ麦(全粒粉)・緑茶・ココア・角寒天・ひじき・青海苔などにも、多いようです。

これらの食品をできるだけ多く、食生活の中に取り入れたいのですが、食物繊維ばかり食べていたのでは、栄養が偏ってしまいます。
栄養が偏ってしまったのでは、『痔』よりも、もっと重大な病気になりかねません。
ですから、バランスの良い食事を心がけるようにしましょう。あと、水分も大切です。
私達が食べたものは、便として排出されるまでに、水分は吸収されて固形化していきます。
ですから、いくら、食物繊維を摂ったとしても、水分が足りなければ、やはり硬い便になってしまいます。
つまり、『痔』ならないためには、便秘を解消できるかどうかがカギとなり、そのためには、バランスの良い食生活と、こまめな水分補給ということになります。特に夏場やスポーツのあと、入浴後、朝起きた時などは、忘れずに水分を補給しましょう。
そのうえで、積極的に食物繊維を摂取していくようにしましょう。

また、朝・昼・晩の規則正しい食生活は、排便のリズムを作ります。
特に朝食は、腸を目覚めさせる大事な役割もありますから、しっかりと摂るようにしましょう。
排便のリズムができれば、便秘も解消されてきますので、『痔』になったり、悪化したりすることも、なくなるでしょう。